数学専攻の進み道 番外編

先日書いた

数学専攻の進む道 その1

こちらの続きを書こうと思いましたが、Yahooニュースで気になるニュースがあったのでこちらについて先に書こうと思います。

内容は関連しているのですが

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180520-00000018-asahi-soci

もしここの記事を読んでいて、大学教授になりたいという気持ちが少しでも有る方は目を通して欲しいですね。

研究機関への補助金が減っていく中、こういった事態は最危機感を持つべきだと考えて居ます。

実際に大学に入って理系の研究室に所属すると必ず一度は耳にする話ですが、実際に目にする事も少なくありません。

私が知る話では、非常に優秀でPh.Dを取得したにも関わらず、就職先がないため研究するために大学に所属できるが、給料はない、という立場で研究している方が何名かいました。

結局、そういう方は知る限りではほとんど諦めて別の職に就いていました

私自身、大学院まで進学し研究をしていましたが、生活するためのお金を稼ぎながら、教授への道のために毎日研究するというのは想像以上に辛いです。

私は修論のために毎週ゼミがあり、1人で毎週3時間たちっぱで発表するので準備で1週間終わっていました。

毎週というのは若干語弊があり、1週間のうちの月曜日だけで終わればあとの4日は自由です

ただ、そんなことはほとんどありませんでした。

その中で生活費を工面するためにバイトもしないと行けないですし、発表できないと3時間辛い思いをしなくてはいけないので、時間的余裕は割とありましたが、常に頭の隅に研究の事があったため、修士の2年間は気が休まるときがほとんどありませんでした。

余談ですが毎日の楽しみは、元運動部の筋トレマニアの同期と筋トレするくらいでしたね…食事も体を気にして作り、あの頃はもっと体が絞られていました。

私の同研究室同期にも(トポロジー系専攻)大学院に入ってきた当初はDr.に行くと言っていた人間が3人いましたが。

2人はDr.から先の茨の道を見て早々に諦め、1人は行方不明になりました

だいぶ話はそれて私の話になっていましたが、こういう事態は今後の基礎研究に非常に重い課題としてのしかかってきそうですね。

私がやっていた数学、という学問もそうでしたが「それ、何に使えるの?」「本当に必要なの?」と聞かれるのが基礎研究である事が多いです

ただ、そういった基礎研究は本当に誰にも「いつ必要とされるのか」「どこで有効に使うことができるのか」わからないわけです。

世の中に出ている便利だと言われるような研究(学問)は「基礎研究の延長として認められた結果、それをお金に変えよう」という意識の元に研究が進められて評価されて物ばかりです。

つまり、何があろうと基礎研究だけはどんな事があっても続けないといけないわけです。

それが政府のお役人さんにはあまり伝わっていないのか、大学への研究費(東大とかは多いですが)や補助金が減っています。

教授は自分たちの研究だけでなく「どうやったら学生が集まるか、研究してくれるか」も考えなくてはいけないと嘆いていました、これでは本末転倒。

どうすれば良いのでしょう、私も基礎研究に携わっていた1人の人間として基礎研究になんとかもっとフォーカスが当たらないかと考えた事がありますが、結局結論は出ませんでした。

大学を卒業してすぐに働く為の力、商品や会社に直結する力だけを求めるのはおそらく危険だと考えます。

研究を通して身につく力は、即戦力と思われるような力よりも何倍も育てるのは大変で、強い力であると考えています。

それを見抜くのが難しいんですけどね、嘘をつこうと思えばいくらでも付けますし、そういった話で受かったという話も聞きますから。