こんにちは。
2ヶ月ほど前にタイトルにもある「元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法」を購入しました。
というのも、Twitterかどこかで「お勧めする本1位」に選ばれていたのを目にしたからです。
こちらの作者「柴山和久」氏は、投資の話でよく耳にするロボットアドバイザーの「ウェルスナビ」の開発者(発案者)でもあります。
内容としては
- 開発に至るまでの経緯
- 投資の考え方
- ウェルスナビについて
が軸となっています。
投資のことについての導入書としてはぜひ読んで欲しい1冊ですが、ロボットアドバイザー以外の投資について勉強したいという方にはあまりお勧めできないかな、と感じました。
Contents
内容
モチベーションはアメリカ人の妻のご両親の資産運用を目にして
筆者の奥さんがアメリカ人で、奥さんのご両親が資産運用を行っているのを目にした。
日本にはこのような風潮、習慣がないため作りたいと感じたとのことである。
普通の家庭でも、資産運用を正しく行うことで億の資産を築くことができるため、このような制度を産み出したいと感じたと書いてあります。
ちなみにアメリカ人の資産に占める貯金の割合は14%とのことです。
日本人のデータは出ていないが、おそらく50%前後ではないかと思います。
極端な言い方だが「何も生み出さないお金」の割合が高いと感じました。
投資の基本は「長期 積立 分散」
投資に関しての考え方はこの3つの要素に集約されている、というのがこの本での主張です。
この主張を裏付けるようなデータが本文中には見られます。
ただ、この考え方はこの本でなくとも得られるとは感じています。
実際に、投資の本、特に投信について書かれている本にはこの3要素は当たり前のように語れています。
そういった物を以前読んだことがあったため、今回読んだ本のタイトルの一部「これからの投資の思考法」は若干大げさかな、と感じました。
人間は損することが嫌い
これは主張するまでもなく、生きていると薄々感じていることかと思います。
一万円拾った事と、一万円落とした事をどちらも想像していただきたいです。
どちらの感情の方が上でしょうか?
多くの方は「落とした方が落ち込む」というのではないでしょうか。
得をする話が大好物なのは間違いないのですが、それ以上に損をする話を嫌悪するのが人間、特に日本人です。
そういった人間の本質的な部分が投資をするのには向いていないということです。
ならロボットに任せたらよい
これが本書の一番の主張です。
ほかならぬ、筆者が作り上げたウェルスナビのことを指しているのです。
ロボット(AI)ならデータに基づいて、一時の感情などなく淡々と投資を行ってくれます。
理論上であれば確実に増え続ける、ということです。
とどのつまり、「みんな、ウェルスナビやろうぜ!」ということです。
- 個人レベルでプライベートバンカーが
- しかも超お手軽
- 基本的にお金を入れるだけ
- しかも人間じゃないので、余計な感情が入らない
であるため「長期・積立・分散」をウェルスナビで続ければ個人レベルでも相当な資産が形成が可能だと主張しています。
確かにそれは間違いなく、投資を始めるにはウェルスナビは良い選択肢ではないかと感じさせられます。
ただしウェルスナビは手数料が1%/年かかり、開始に最低10万円必要となります。
「投資したいけど管理とか面倒くさいなー、1%でもいいからとりあえず少しずつ増やしてみたい」という方には良いかもしれません。
ただ、1%って実は手数料としては結構高い部類なんですよね。
銀行などで運用してもらうよりは全然安いんですけどね。
もし自分で管理したい、手数料はできる限り減らしたいという方は自分で詰め合わせ投信を選んで購入した方がよいです。
ロボットに任せない場合の投資方法については「忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」が勉強になりました。
私もウェルスナビはどうしようかずっと悩んでいたのですが、面白そうなのでやってみようかなと思いました。
ただ、最近色々と入り用があったためもう少し余裕ができてから始めようと思います。
このブログで成果を発表できたらよいなーと思っています。
話はそれましたが、今後投資をしてみたい、ロボットアドバイザーに興味があるという方はぜひおすすめの一冊になっています。
ロボット側に寄った情報になっているため、それ以外の投信の本も読んだ方がよいと思いますが、入門の一冊にはもってこいだと思います。
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