今更ながら「しょぼい起業で生きていく」を読んで思ったことを短めに述べる

こんばんは。

2か月以上前に購入し、1か月以上前に読み終わった本の話なので若干気が引けますが、ずっと「何か書きたい」と思っていたので書こうと思います。

なぜこんなに遅くなったかというと、年度末で忙しかったこともありますが「何かを書きたいんだけど、今の私の立ち位置で何を書いていいかわからない」というのが本音でした。

しかし読み終わって感じた事は

「会社辞めて昼はコーヒー屋、夜はウィスキーとビールだけのバーを開いて、その傍らにフリーランスとしてプログラマーしたい」

とかなり強く思うようになりました。

この手のポジショントーク的な記事や本はいくつか読んでいるのですが、本書が最も現実に即し、身近に感じることができるという点が大きく作用したのではないかと考えます。

Contents

しょぼい起業で生きていく について

この本はえらてんことえらいてんちょう氏の著書です。

巻頭にも書いてありますが、店長に就任後「えらいんだ」と言いたくて「えらい」を頭につけたことに由来する名前だそうです。

えらてん氏と言えば以前の記事にも書きましたように、ネット界の尊師ことイケハヤ氏を完膚なきまでに叩き潰した(若干語弊がありますが)ことで一躍有名になり、ツイッター界隈でその名前を見ない日はなくなりました(元々その界隈では有名でしたが)。

えらてん氏が「どう考え店を起業、運営し、今の立ち位置まで来たか」ということが述べられています。

この本で先ほども書いたように「現実に即している」と感じられる点はえらてん氏が普通の人間であり、自信もそれを認めたうえで普通の人間でもできることを行い成功している点になると思います。

「普通の人間」の定義が難しいですが、本書を読む限りでの普通の定義は「知らないことには興味を持ち、人に助けを求めることや求められる事を厭わない」とすればよいでしょうか。

誰とは言いませんが、普通の人間なのを自覚せず「俺はすごい、俺は成功している、みんな俺の言うことを聞けば間違いない」とポジショントーク全開でごり押しするような話は一切ありません。

なぜ書くのを躊躇ったか

本書を読んで、心の底からふつふつと「起業したい」「好きなことしたい」と思うようになったことは間違いないのですが、それを口にだしてしまうと逃げていきそうな気がしたからです。

私の性格上、やりたい、やりとげようと思ったことは口に出さず淡々とこなす方が成功しています。

強く思ったからこそ、それに反する行動をとりたくなかったのです。

私はイチローもびっくりの三浪をしているわけですが、それによって年齢の割に収入も少なく、今後もっとお金がかかる予定があります。

それらを抱えたまま、本書に即して「さて、出陣だ!」とはできない現状にいます。

それゆえ、本書のことを口に出すときは出陣するときにしよう、と考えていたのです。

しかし、ほとんど毎日「辞めたい」と思うようなことが増え、このひっそりと燃える炎を消し去らないためにも、今回書こうと決心しました。

普通の人間でも問題ないが

本書の内容については手に取って確認していただく方が良いのですが、えらてん氏が上手かったなと思うことは「リサイクルショップを開いた」点にあると考えます。

最初に開いた店が喫茶店だったら、おそらく失敗していたのではないでしょうか。

本文中にも何度か書かれていますが

「何をやっているかよくわからないけど、ふらっと立ち寄れる」

ということが重要なのだと思います。

喫茶店だと「ここおいしいのかな?」という思考や「今は別に必要ない」というものに邪魔されてふらっと立ち寄ることはもっと難易度の高いものだったと思います。

こじゃれた喫茶店だと「高いのかな」とも思ってしまいますしね。

余談ですが、銀座のとある喫茶店に何げなく入って飲んだ普通のアイスコーヒーが800円だった経験から、こじゃれた喫茶店には恐怖心しかありません。

とどのつまり、言っていることは同じである

えらてん氏いわく

「何をやっているかわからない、けどいっつもあそこやってるなと思わせることが重要」

とのことです。

これは先ほど名前を挙げた某尊師がずーっとブログやSNSについて言っていることとほとんど同じだという点が非常に面白いなと感じました。

何が違うか、というと先ほども述べた通り一般人であることを自覚し、一般人側に立って考えて発言してるかどうかという点に大きな違いがあるのだと思います。

 

少し前に話題になった「天地人」という大河ドラマがありますが、この天地人は

  • 天の時
  • 地の利
  • 人の和

の先頭だけ取って形成された言葉です。

良く三国志などと結び付けて語られることが多いかと思います

不思議なもので、いつの時代も、成功する人や勝者と言われる人はこの3つのうちの最低1つ以上を持っている事がほとんどです。

三国志の話では魏が天の時、呉が地の利、蜀が人の和とされ、結局天の時が勝者になりました。

このしょぼい起業で生きていくの中に勝たれれているえらてん氏にはこのすべてがあり、それで成功したのだと思いました。

全てが勝手に降ってきたわけではなく、天の時以外は自分でつかみに行ったという点も忘れてはいけません。

ポジショントークに踊らされて「大学辞める!フリーだ!ブログで年収30万!」と言い出す人が多いですが、この本を読むとローマは一日にして成らずだということがわかるかと思います。

私を含めた一般人ができることは限られています。

その中で自分にとって最適な場所を探す努力だけは怠らず、その熱を冷ますことなく今後も生きていきたいと強く思いました。

誰にでもできるからこそ、誰にもできないから「しょぼい起業」が上手くいくというジレンマですね。

酒を飲みながら「今日こそは!」と思い立った記事ですので、乱文ですがこれで終わります。

 

 

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