こんにちは。
もっと早く書きたかったのですが、体調不良により寝込み始めてしまったためで遅れました。
昨日、トヨタ社長の「終身雇用守るのは難しい」という発言が非常に話題になりました。
大手と言われる企業に勤め始めてまだ数年の私ですら「当たり前だ」と感じていた事が、日本を代表するトヨタの社長の口から出ることで、急に現実味を帯びてきました。
一つ、私は以前から「大手」という言葉を使用しています。
大企業ならば大手ですが、大手ならば大企業は成り立ちません。
私の会社は「中小企業の大手」なので、大手に勤めているという立場から書かせて頂きます。
大手での話は大企業にそのまま当てはまるはずです。
Contents
仕事をしないおじさんおばさん
以前にも書きましたが、大手企業には仕事をしていない人がたくさんいます。
特におばさん、うちの会社では業務時間中に井戸端会議をしているおばさんがたくさんいます。
割と仲の良い女の先輩に聞いた話では、トイレの中ではずっと話をしているおばさん、所謂お局様がさらにいるとの事です。
仲の良い女の先輩は技術系で、お客さんへの対応等もあるのでそのような事はないですが、間接業務のおば様方は割と暇をしているようです。
おじさんに関しては洋式便所に籠城しているという話をよく聞きます、酷い場合にはいびきも。
私の会社のそこそこ地位のあるおじさん(本部長クラス)では
「子供の送り迎えがあってw」
という理由で10時過ぎに出社して定時に帰る人もいるらしいですけどね。
何故仕事をしないのか
理由は3つのどれかだと考えています。
- 仕事がない
- 急ぐ必要がない
- やる気がない
1に関しては、現在の雇用制度の影響をもろに受けている感じでしょうか。
間接業務(事務など)は特に人が有り余っている状態で、仕事が無い人のための部署なども存在している状態です。
あとは管理職を増やすために部署を増やすパターンでしょうか。
そういった会者側の都合で新設されたような部署では仕事がない人が散見されます。
2に関して、その部署で残業が許されているパターンです。
私の部署は設計ですが、必ず残業予定時間の申請を行い、かなり厳密に管理されています。
それゆえ、無駄な残業はほぼ許されません。
正直「勉強のため」という理由で毎月5時間(本当は10くらい)は残業したいのですが、それすらも憚られます。
これは部署によるため、極端な時間でなければ残業が許されているケースが多いみたいです。
なので日中寝ているが、就業後はやたら集中して仕事をしている人もちょくちょく見られます。
3に関しては論外ですが、気持ちはわからなくもないです。
というのも大手企業はそこそこ人がいて、個人の頑張りが業績やら売り上げに及ぼす影響力が低すぎるんですよね。
「私がやらなくても」
という思考であれば、気持ちはいくぶん理解できます。
優秀な人が報われない評価制度
そんな私の会社では優秀と言われているが、優秀な評価を受ける人間はごくわずかです。
何故か、部署ごとの相対評価であるからです。
一番やる気に関わる「昇給に関する評価」の部分が、どの部署も同じ割合での相対評価なのです。
簡単な例でいうと、おばさま方が多い事務職と、技術力やその他知識が必要な開発業務では一番上の評価をもらえる人数が決まっているのです。
開発で5番目だが、事務職で1番を取れる力があったとしても5番でしか評価されません。
本来、知識や背景を鑑みると、職務での区別(差別ではない)はあってしかるべきですが、そういう部分を全部フラットにしてみています。
おそらく、こういう体制が一般的な会社は、今後優秀な人ほど消えていく可能性が高いです。
何故なら間接業務や事務仕事での優秀さより、技術力を持ったエンジニア(いわゆる理系職)で優秀な人の方が確実に重宝されるからです。
まぁこの事実は今更私が声を大にして言うようなことでもないですけどね…。
結構大手企業では個人が持つ技術力を、評価制度によってフラットにしてみている節があります。
私の会社でよく聞く話が「ソフトの力を侮っている」とい点でしょうか。
元々はハードがメインの会社なので、頭の固いお偉いさんが「ソフトの力なんでたかが知れている」と考えていたらしく、ソフト開発がだいぶ遅れています。
そりゃエンジニアが足りないってなるわけだ…。
副業で本業がおろそかになるのか?
私の会社は副業が禁止されています。
大手企業アルアルですね。
理由として聞いたことがあるのは
「(技術力がウリの会社なので)情報漏洩が心配である」
のと
「副業すると、本業がおろそかになる」
という物です。
前者に関してはわからなくもないですが、自分が勤めている以上情報漏洩をするメリットは少ない気がします(出所がばれた時本業がなくなるのは痛い)。
後者に関しては正直判断に困るところですが、副業もできるくらいの技術があるならば、企業としては喜ぶべきことではないかと思います。
本業をやっているだけでは身につかない、身に付けようと思わない知識って結構沢山あると思います。
例えば私も細々とブログを書いていますが、ブログを書いていなかったらphpやSQLについて考える事はなかったように思えます。
特に勉強しているわけではありませんが。
ブログを書き始めて、ブログを読む機会も増えてそれに伴って知識も増えたように感じます。
副業とまではいかずとも「本業以外で何かできないかな」と考える事で得られるものは多く、それが本業に及ぼす影響は小さくないと思います。
あまりに副業にのめり込んで本業がおろそかになる可能性は否定できませんが。
しかし副業にのめり込んでおろそかにされるような本業は、もともと魅力がないのでしょう。
逆に言えば企業として魅力を備えていることは必須条件でしょう。
終身雇用をなくすにはまず副業解禁を
この手の話を始めると自分の会社への不満で話がそれますが、何が言いたかったかというと、今後終身雇用が難しくなるとまず切られるのは企業で必要とされる専門技術を持たない人間です。
私の会社で言うと、間接業務の方はめちゃくちゃ減る気がします。
現在ですら「人を割かなくても、本気で自動化や効率化を目指せばできるような仕事」を間接業務や仕事がない人の手でやらせている実態があります。
その人たち効率化を目指すと、その人たちの仕事がなくなるのでやるわけがありません。
とはいえ効率化は手段であって、目的であってはいけないと思います。
少なくとも間接業務であれば、自分がしている仕事を効率化して他の仕事を生み出す/こなす必要が出てくると思います。
企業が必要とする知識を有する人材であっても、終身雇用がない世界では会社事情で切られる可能性が十分にあります。
なので考え方としては
- 切られないくらい優秀な人材となる
- 切られても生きていける人材となる
でしょう。
どちらもカバーするにはやはり副業をして、本業以外の知識や技術をつける事が重要になってくるような気がします。
現在、最強とされる働き方の1つは「正社員+副業」と言われています。
ゆえに終身雇用がなくなると正社員の強みが消えると思われそうですが、むしろ副業をする人が増えるのではないでしょうか。
終身雇用が終わるにはもう少し時間がかかりそうですが、それまでに企業で求められている技術・知識+αが強く求められる時代が来る予感がします。
企業で求められる技術・知識が圧倒的な人材はそれだけで貴重であることは言わずもがなですけどね。
海外のドラマや映画を見ていると「You are Fired !!」というセリフをよく目にしますが、今後日本のドラマでも、へまをして「貴様は首だ!」と当たり前のように言われる時代が来るのでしょうか。
わくわくもしますが、怖くもありますね。
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